わん碗ONE

京都女子大学生からの感想

university perspectives

近藤髙弘

瑠璃青窯変 碗

一見、単なる青一色の茶碗に見えるこの茶碗であるが、実際直接見てみると写真と実物とでは見え方が全く異なる。この茶碗は、縁の色が他の面とは違って薄くなっていたり茶碗全体がきらきら輝いていたりなど、リアルで見て初めてわかる青色への細やかな表現に触れることができるものである。青といっても、原色のようなニュアンスはあっても厳密にはそうではないような原色に近い青色と思われるもので茶碗は染められており、縁が透明感のある薄い水色になっている。「吸い込まれるような青」と私がこの茶碗をみて受けた第一印象は、この繊細な青の使い方によって生まれ、青の表現の奥行に引き込まれたことがきっかけとなっているはずだ。

文学部 国文学科

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