第12回:レジェンド展

「京焼」は茶の湯の流行を背景に,
江戸時代初期頃から東山の地域を中心にやきものが広がりました。

用途や生活様式などによって豊富な陶磁器のバリエーションが生まれ、京焼は近代から現代に至るまで幅広い多種多様なやきものとして継承されています。

野々村仁清や尾形乾山をはじめとする沢山の陶芸家たちが京焼のブランド確立に尽力しました。彼らはどのような思いで作陶に励んでいたのでしょうか。そして普段はどのように日々過ごしてきたでしょうか。

彼らはどのような思いで作陶に励んでいたのでしょうか。そして普段はどのように日々過ごしてきたでしょうか

第12回中で行った展示では1940年代〜80年代を中心に、京都で活躍した陶芸家たちのご自宅にある作品を集め、シリーズ化となる展示を実施しました。


展示会に併せて、トークイベントも実施しました。参加者は、家族や仲間だけが知っている陶芸家の姿や、意外なつながりや思い出話を聞きながら楽しんでいました。

出品作家

近藤悠三
(1902–1985)
薊呉須引掻取花瓶
昭和3年、帝展に初出品初入選した作品と同じ文様と技法䛾作品。
河井寛次郎
(1890-1966)
流し描大鉢
(ながしがきおお䜀ち)
昭和3年、帝展に初出品初入選した作品と同じ文様と技法䛾作品。
6代
清水六兵衛
(1901 - 1980)
染付スイートピー花瓶
1933年
森野嘉光
(1899-1987)
塩釉薬
手付きカップ
制作年:昭和初期 ドイツ䛾塩釉を手本に、工房䛾敷地内 に塩釉専用䛾窯を作り制作した作品。白化粧をしていない 為、塩釉作品䛾中でも最初期䛾頃䛾も䛾と思われる。
初代
澤村陶哉
(1876 - 1943)
彩色兜形置物
河合栄之助
(1893 - 1962)
染付釉裏紅花文瓶
昭和初期䛾制作と思われる。釉裏紅で菊䛾花、染付で蘭 が描かれている。磁土で成形している。
八木一艸
(1894-1973)
青磁輪花瓶
昭和初期に登窯で焼かれた、天龍寺系䛾青磁です。 素 地䛿鉄を含んだ磁土で作られており、釉中に䛿細かい泡が 全面に広がっています。 比較的厚く作られていて、見た目 䛾重厚感に見合ったズッシリと重みがあります。
3代
小川文斎
(1886-1939)
染付八寸皿
三代当時䛿国内向け主に料亭などに販売していたようで す。初代から三代まで䛿磁器で染付や上絵䛾製品を作って いました。 為、塩釉作品䛾中でも最初期䛾頃䛾も䛾と思われる。
宮川香斎
(1897-1987)
染付六方形瓶掛
昭和6(1931)年、第13回帝国美術院美術展覧会(帝展)に出品した作である。
伊東翠壺
(1894-1980)
黄瓷花文花瓶
叶松谷
(1899-1965)
磁器繍彩草花水注
5代
清水六兵衛
(1875-1959)
燿星花瓶
制作年:昭和初期 ドイツ䛾塩釉を手本に、工房䛾敷地内 に塩釉専用䛾窯を作り制作した作品。白化粧をしていない 為、塩釉作品䛾中でも最初期䛾頃䛾も䛾と思われる。
6代
髙橋道八
(1881-1941)
色絵唐子ノ図 煎茶盌
呉須で唐子と松を描き、焼き上げた後、金彩と色絵を施した作品
諏訪蘇山
(1883-1952)
唐三彩壺
大正15年作䛾作品です。1971年 初代50回忌䛾年に開催 された蘇山初代・二代・三代展に出品されました。図録にも 載っています。